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ヨーロッパ現地SIM比較|Orange・Vodafone・Lebara、複数国周遊できるのはどれ

ヨーロッパ 現地SIMのイメージ|複数国で使えるSIMと1つの国だけのSIMの違い 通信・SIM・ネット

ヨーロッパ 現地SIM選びで悩む理由の1つが、会社の多さです。
ヨーロッパに着いてから「現地でSIMを買おう」と思っても、Orange、Vodafone、Lebara……国ごとに似たような名前の会社がたくさんあります。
どれが自分の旅行に合っているのか、最初はさっぱり分からないですよね。

現地のSIMには、大きく分けて2つのタイプがあります。
1つは「1枚のSIMで、フランスもドイツもイタリアも……と、複数の国をまたいで使えるタイプ」です。
もう1つは「買った国の中でしか使えないタイプ」です。
この違いを知らないまま空港でなんとなくSIMを買ってしまうと、次の国に着いた瞬間に電波が入らなくなる、ということが起こります。
そこで、この2つのタイプの違いを整理したうえで、代表的な会社を具体的に比べていきます。


1. ヨーロッパ 現地SIMは「複数国で使えるタイプ」と「1つの国でしか使えないタイプ」に分かれる

EU(ヨーロッパ連合)に加盟している国々の間には、「ローミング・ライク・アット・ホーム(RLAH)」というEUの正式なルールがあります。これは、「EU加盟国の携帯会社と契約していれば、EUの他の加盟国に行っても、自分の国にいるときと同じ料金でデータ通信・通話・SMSが使える」という決まりです。
たとえば、フランスの携帯会社と契約していれば、ドイツやイタリアに行っても、追加料金なしでそのままスマホが使える、というイメージです。
このルールは2026年時点でも続いていて、2032年まで延長されることが決まっています。

ただし、注意点が1つあります。
このルールが使えるのは「EU加盟国の携帯会社と契約した場合」に限られています。一部のプリペイド専門ブランドは、この対象から外れていることがあるのです。
1つの国だけに滞在するなら、あまり気にしなくても大丈夫です。
でも、複数の国を旅行する予定があるなら、契約する前に「EUの中で追加料金なしに使えるかどうか」を、必ず確認するようにしてください。


2. 複数の国を旅行する人向け|大手キャリアの旅行者向けSIM

Orange Holiday Europe(フランスの会社)

フランスの大手通信会社Orangeが出している、旅行者向けのプリペイドSIMです。
フランスの電話番号を持ちながら、EUの中で高速のデータ通信が使えるように作られています。
ヨーロッパを旅行する人たちの間で「定番」としてよく名前が挙がるブランドで、日本を出発する前に、オンラインで注文しておけるという便利さが評価されています。
注意したいのは、使える期間(有効期限)が、選ぶプランによって7日〜30日程度と、そこまで長くないことです。
数ヶ月にわたる長期滞在には向きません。
また、現地の実店舗で買う一般的なプリペイドSIMと比べると、値段は高めになる傾向があります。
「値段は多少高くても、着いてすぐ使いたい」というスピード重視の人向けの選択肢です。

Vodafone(ドイツ・スペイン・イタリアなど)

Vodafoneは、ドイツ・スペイン・イタリアなど、ヨーロッパの多くの国にそれぞれの現地法人(げんちほうじん、その国ごとの支店のようなもの)を持っている会社です。
どこか1つの国で、その国のVodafoneのプリペイドSIMを買っておきます。すると、さきほど説明したRLAHのルールのおかげで、EUの中を移動してもそのまま使えることが多いです。
ただし注意点があります。
「どの国のVodafoneで契約したか」によって、プランの内容や料金が違います。
「Vodafoneという同じ名前だから、どこの国で買っても同じ」と思い込むのは危険なので、必ず契約前に内容を確認してください。
ちなみに、空港の売店より、街中にある直営店のほうが、店員さんの説明が丁寧だったという声もよく聞かれます。

Bouygues Telecom(フランスの会社)

Orangeと同じくフランス発の会社ですが、Bouygues Telecomは大容量のプリペイドeSIM(QRコードを読み取るだけで使えるSIM)のプランがあり、Orange Holiday Europeより値段が安いことがあります。
EUの中での追加料金なしのローミングもついていて、「OrangeにするかBouyguesにするか」という形で、よく比較されるブランドです。


3. 1つの国だけに滞在する人向け|その国専用の格安プリペイドSIM

Lebara(各国で展開しているが、国をまたぐと使えない)

イギリスのSIMブランドとしても紹介したことのあるLebaraは、フランス・ドイツ・オランダなど、複数のヨーロッパの国でそれぞれ別々に展開しています。
ここで大事な注意点があります。
Lebaraは「買った国のLebaraでしか使えない」という決まりがあります。
複数の国をまたいで使えるような特別なプランには、基本的に入っていません。そのため、隣の国に移動した瞬間に、SIMが使えなくなってしまいます。
1つの国だけに滞在して、とにかく料金の安さを優先したい、という人には選択肢になります。

その国だけの格安ブランド(例:ドイツのAldi Talk、スペインのDIGI Mobilなど)

それぞれの国には、スーパーマーケット系列や、その国だけの資本で運営している格安ブランドが必ずと言っていいほど存在します。
大手の通信会社より、はっきり安いことが多いです。
ただし、店員さんが英語に対応していないことも多く、言葉の壁があります。
また、EUの中でのローミングが対象外になっていることもあるので、契約前の確認が必要です。
1つの国に長期間滞在する、留学やワーキングホリデーの人向けの選択肢です。


4. 一覧表でまとめて比較

会社タイプ特徴・評判
Orange Holiday Europe複数の国で使える出発前にオンライン注文できる、使える期間が短め、値段は高め
Vodafone(各国の現地法人)複数の国で使える契約した国によってプラン内容が違う、直営店の対応が丁寧という声
Bouygues Telecom複数の国で使える大容量プランが割安、Orangeとよく比較される
Lebara1つの国だけ安いが、国をまたぐと使えなくなる
その国だけの格安ブランド1つの国だけ一番安いクラスだが、言葉の壁がある

5. ヨーロッパ 現地SIM、目的別にどう選べばいいか

  • 複数の国を旅行する・着いてすぐ使いたい:Orange Holiday EuropeかBouygues TelecomのeSIMを、出発前に買っておく
  • 1つの国だけの短期滞在・とにかく安く済ませたい:その国の格安ブランドか、その国のLebara
  • 1つの国に長期滞在する(留学・ワーキングホリデー):現地の大手キャリアで、月ごとに支払う契約を検討する
  • 複数の国を旅行するけど、手続きが面倒:グローバルSIM・eSIM(別記事で比較しています)のほうが向いていることもある

グローバルSIM・eSIMサービスとの比較はこちらの記事、イギリスのSIMのEUローミング無料枠についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。


まとめ

  • ヨーロッパの現地SIMは、複数の国で使えるタイプと、1つの国でしか使えないタイプに分かれる
  • Lebaraなどは、買った国以外では使えないので、複数の国を旅行する予定があるなら要注意
  • 着いてすぐ使いたいなら、Orange Holiday EuropeやBouyguesを出発前に買っておくと安心
  • 1つの国に長期滞在するなら、その国だけの格安ブランドが一番安くなりやすい

※料金・プラン内容・対応国は変更されることがあるため、渡航前に必ず各社公式サイトで最新情報を確認してください。

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