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イギリスの通信会社、結局どこがいい?4キャリア+格安MVNOを比較

イギリスのSIMカード4枚とスマートフォンが並ぶ机上の写真 通信・SIM・ネット

イギリスには、SIM(スマホの電話番号や通信を管理している小さなカード)を売っている会社が、とにかくたくさんあります。
giffgaff、Lebara、VOXI、Smarty、iD Mobile……初めて見る名前ばかりで、正直「結局どれを選べばいいの」となりますよね。

これらの会社のほとんどは「MVNO」と呼ばれるタイプの会社です。
MVNOというのは、日本でいう「格安SIM」の会社(IIJmioやmineoなど)と同じ仕組みだと思ってください。
自分では電波を出す設備(アンテナや基地局)を持たず、docomoやau、softbankのような大手の設備を借りて、サービスを提供しています。

イギリスでも、まったく同じことが起きています。
本当に自分の設備を持っている会社は、たった3つのグループしかありません。
ここでは、イギリスの通信会社がどういう仕組みになっているのか、そして契約の仕方(月払いか、前払いか)の違いについて、できるだけかんたんに説明します。


1. イギリスの電波は、実は3つの会社しか出していない

イギリスで、自分の設備を使って本当に電波を出しているのは、EE・O2・VodafoneThreeという3つのグループだけです。
この3つを「物理網(ぶつりもう)」と呼びます。
難しい言葉ですが、要は「本物のアンテナ・基地局を持っている会社」という意味です。

ちなみに2025年5月に、VodafoneとThreeという2つの会社が合体して「VodafoneThree」という1つのグループになりました。
2026年には、電波を出す設備そのものも1つにまとまりました。
そのため今は、Vodafoneと契約していてもThreeと契約していても、電波の状態がいい方の基地局に自動でつながるようになっています。

そして、それ以外の見慣れないブランド名は、ほぼ全部この3つのグループのどれかの電波を「借りて」運営しています。
これが、さきほど説明した「MVNO」です。
日本語で正式には「仮想移動体通信事業者」と言いますが、覚える必要はありません。
「電波を借りている会社」とだけ覚えておけば十分です。

ここで大事なポイントがあります。
「giffgaffの電波が弱い」という話をよく見かけますが、これは実は「O2の電波が弱い」というのと同じ意味です。
なぜなら、giffgaffはO2の電波を借りているだけだからです。
そのため、ブランドの名前ごとに電波の良し悪しを比べても、あまり意味がありません。
本当に確認するべきなのは、「そのブランドがどの物理網(EE・O2・VodafoneThreeのどれか)を借りているか」という点です。

物理網(本物の電波の持ち主)本体ブランド電波を借りているMVNO
EEEE1pMobile、Lycamobile、Spusu
O2O2giffgaff、Sky Mobile、Tesco Mobile、Chattr
VodafoneThreeVodafone / ThreeVOXI、Lebara、Asda Mobile、Talkmobile、iD Mobile、Smarty、Honest Mobile

「聞いたことがないブランドだから不安」と思う必要はありません。
結局のところ、どのブランドも3つの物理網のどれかの電波を使っているからです。
では、なぜ格安ブランド(MVNO)はあんなに安いのでしょうか。
それは、実店舗を持たなかったり、広告にお金をかけなかったり、サポートの人員を減らしたりして、コストを削っているからです。
つまり、電波そのものの質が劣っているわけではありません。安いのは、店舗やサポートを削っているからです。


2. 大手の会社と、格安のMVNO。何が違うの?

同じ電波を使っているとはいえ、大手の会社(EE・O2・Vodafone・Three本体)と、格安のMVNOとでは、いくつか違いがあります。

  • 料金:MVNOのほうが、全体的に安いです。実店舗や広告費をかけていない分、その分だけ料金が安くなっています。
  • 混雑したときの優先度:電波が混み合っているとき、大手ブランドの利用者が優先されることがあります。そのため、MVNOの利用者は速度が少し落ちる場合があります。ただし、普段の生活で「遅い」と感じるほどの差になることは、あまり多くありません。
  • 困ったときの相談先:大手の会社は電話サポートや実店舗を持っていることが多いです。一方MVNOは、アプリやオンラインでのやり取りだけのことが多いです。
  • おまけの特典:ヨーロッパでの無料通信の範囲や、データの量、外国への電話がどこまでお得か、といった内容は、ブランドによってバラバラです。

【私の結論】普段の生活で、サポートの実店舗にわざわざ行く機会は、ほとんどありません。
そのため、個人的には料金の安さを優先して、MVNOを選んでも問題ないと感じています。
ただし、契約や解約でトラブルが起きたときに、実際に店舗へ行って相談したいという人は、大手の会社のほうが安心かもしれません。


3. 「月払い」と「前払い」、2つの契約方法

イギリスの携帯電話の契約は、大きく分けて2つの種類があります。
ひとつは「Pay Monthly(ペイ・マンスリー)」で、日本でいう毎月払いの携帯契約に近いものです。
もうひとつは「PAYG(パイグ、Pay As You Goの略)」で、日本のプリペイドSIMに近いものです。
使う分だけ、先にお金をチャージして使うタイプです。

Pay Monthly(月払い)PAYG(前払い)
契約期間1〜24ヶ月しばりがあることが多いしばりなし。いつでも解約・乗り換えできる
審査あることが多い基本的に不要
支払い方法銀行口座からの自動引き落としが基本事前にチャージ・その都度購入
端末代金スマホ本体の代金を分割で含められるプランもある基本的にSIMだけの契約
料金の予測しやすさ毎月同じ金額使った分だけ、または買った分だけ

ここで注意したいのが、Pay Monthly(月払い)には「審査」があるという点です。
この審査は、「この人にお金を貸しても、ちゃんと毎月払ってくれそうか」を、会社側が判断するものです。
判断の材料になるのが「信用情報(クレジットヒストリー)」というものです。
イギリスに来たばかりの人は、イギリス国内での信用情報がまったくない状態からスタートします。
そのため、Pay Monthlyの審査に通らないことがあります。

だからこそ、最初はPAYG(前払い)から始めて、イギリスでの生活の実績(銀行口座を作った、同じ住所に住み続けている、など)を積んでから、Pay Monthlyに切り替える人が多いです。
giffgaff・VOXI・Lebara・1pMobileといった会社は、審査なしで契約できるブランドとして知られています。
信用情報や審査については内容が深いので、別の記事でくわしく説明する予定です。


4. 結局、自分はどれを選べばいいの?

  • イギリスに来たばかりで、信用情報がまだない人:giffgaff・VOXIなど、審査なしで契約できるPAYG系のMVNOから始めるのがおすすめです。
  • とにかく料金を安く抑えたい人:Smarty・giffgaffなど、MVNOの中でも特に安いブランドを比べてみてください。
  • ヨーロッパ旅行によく行く人:無料で使えるヨーロッパの通信の範囲が広い会社(iD Mobile・O2・VOXIなど)を優先しましょう。
  • 長くイギリスに住む予定で、安定を重視したい人:大手の会社のPay Monthlyで、サポート体制も含めて契約するのが安心です。
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Lyca Mobile - Pay As You Go SIM 5GB Deal

まとめ

  • 本当に自分の設備で電波を出しているのはEE・O2・VodafoneThreeの3グループだけ。他のブランドはその電波を借りている(日本の格安SIMと同じ仕組み)
  • MVNO(格安ブランド)は料金が安い代わりに、混雑時の速度やサポート体制で差が出ることがある
  • Pay Monthly(月払い)は審査あり・契約期間あり、PAYG(前払い)は審査なし・しばりなし
  • イギリスに来たばかりで信用情報がない人は、まずPAYG系のMVNOから始めるのが無難

※料金・審査条件・提供会社の系列は変更されることがあるため、契約前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

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