ヨーロッパを何ヶ国かまたいで旅行するとき、「グローバルSIM」や「グローバルeSIM」という言葉を目にすることがあります。
イギリスのSIMのローミング枠だけに頼らず、こちらを使う方が便利なケースも多いです。
ただAiralo、Holafly、Ubigi、Nomad……名前が似たサービスが並んでいて、正直どれがどう違うのか分かりにくいんですよね。
この記事では、まず結論の比較表と目的別おすすめを先に示したうえで、そもそもグローバルSIMとは何なのか、主要サービスをどう比べればいいのかを整理します。
1. 【結論】目的別おすすめグローバルSIM&比較表
先に結論から。データ量を気にせず使いたいか、使った分だけ安く済ませたいかで、選ぶべきサービスが変わります。
- データ無制限で容量を気にせず使いたい ➔ Holafly
- 使った分だけ・必要な容量だけ安く買いたい ➔ Airalo・Nomad
- 接続の安定感・日本語サポートを重視したい ➔ Ubigi
| サービス | 料金モデル | ヨーロッパ対応国数 | テザリング | 特徴・評判 |
|---|---|---|---|---|
| Airalo | 従量制 | 40カ国以上(最多クラス) | プランによる(購入前に要確認) | 1GB単価が安い、対応国数が多い |
| Holafly | 使い放題 | 30カ国台 | 1日あたり上限あり(目安1GB前後、プランで差あり) | 容量無制限だが割高 |
| Ubigi | 従量制 | 30カ国以上 | 基本的に購入容量内で自由 | 日本語サポートあり、接続の安定感に定評 |
| Nomad | 従量制 | 30カ国台 | 基本的に購入容量内で自由 | 大容量プランの単価が安い |
【重要】対応国数・料金・テザリング条件は各社頻繁に更新されるため、この記事の数字は目安として扱い、必ず購入直前に公式サイトの最新プランを確認してください。
2. そもそもグローバルSIM(グローバルeSIM)とは何か
グローバルSIMとは、1枚(1つ)のSIM・eSIMで複数国のデータ通信をカバーできるサービスのことです。イギリスのSIMのEUローミング無料枠とは別物で、イギリスの契約とは独立して、旅行のたびに必要な期間・データ量だけ追加購入する使い方が基本になります。
物理SIMを郵送してもらうタイプと、対応スマホに直接ダウンロードして使う「eSIM」タイプがありますが、2026年現在は圧倒的にeSIMタイプが主流です。
イギリスのSIM会社のEUローミング(無料枠)で足りる旅行なら、わざわざグローバルSIMを追加する必要はありません。
グローバルSIMが向いているのは、①イギリスのSIMがそもそもローミング非対応・無料枠を使い切った場合、②ヨーロッパ以外の国も含めて周遊する場合、③日本の番号は完全に温存してヨーロッパ用の番号・データ回線だけ別に欲しい場合です。
3. イギリスSIMのローミング枠だけでは足りない人へ
「そもそもイギリスのSIMのローミング無料枠はどれくらいあるのか」を確認しておきます。
ここは会社によって条件がかなり違うので、自分の契約がどちらのタイプか把握しておくと、グローバルSIMが必要かどうか判断しやすくなります。
- giffgaff:EU域内で、契約プランのデータ容量のうち月5GBまでを追加料金なしでローミング利用できる仕組み。5GBを超えると、超過分は1MBあたり10ペンス程度の従量課金になる
- EE・Vodafone:Brexit後、EUローミングに日毎の追加料金を復活させており、無料枠に頼れないケースが増えている。正確な日額・条件は変更が多いため、契約中の会社の公式ページで直接確認するのが確実
つまり、giffgaffのように無料枠はあっても容量が限られている会社が多く、長期滞在・複数国周遊ではすぐに使い切ってしまう可能性があります。
この無料枠を使い切った場合や、そもそもEUローミングに対応していない契約の場合に、グローバルSIMが実質的な代替手段になります。
ヨーロッパ以外(アジア・アメリカなど)への一時帰国や旅行では、イギリスのSIMのローミングがそもそも対象外になることが多いため、グローバルSIMの出番はさらに増えます。
※ローミング条件は各社頻繁に見直されるため、正確な金額・条件は必ず契約中のSIM会社の公式サイトで確認してください。
4. 料金モデルは大きく2種類、まずここを理解する
各社の料金プランを個別に見る前に、グローバルSIM業界には「従量制(GB制)」と「使い放題(アンリミテッド)」という2つの料金モデルがあることを押さえておくと、混乱せずに比較できます。
従量制(GB制)グループ:Airalo・Nomad・Ubigi
「◯GB / ◯日間」という形でプランを選び、使った分だけ消費していく方式です。
地図アプリやメッセージ中心でデータ消費が少ない人ほど割安になりやすく、動画視聴が多い人は容量切れに注意が必要です。
1GBあたりの単価で比較するのがコツです。
使い放題(アンリミテッド)グループ:Holaflyなど
データ容量を気にせず使える代わりに、料金は従量制より高めに設定されています。
テザリング(他デバイスとの共有)には1日あたりの上限が設けられていることが多く、「無制限」の中にも細かい制限があるので注意が必要です。
動画視聴やナビを気にせずガンガン使いたい人向けです。
5. 主要サービスを1社ずつ解説
Airalo(従量制)
グローバルeSIM業界の草分け的存在で、対応国数の広さと1GBあたりの安さで知られています。
ヨーロッパ周遊プランは40カ国以上を1枚のeSIMでカバーでき、複数国を周る旅なら選択肢の筆頭になります。
ただしレビューでは、プランによって現地の第二層キャリア網を使うことがあり速度にばらつきが出る、ホットスポット(テザリング)の可否がプランごとに違うという指摘も見られます。
購入前にプラン詳細でテザリング対応を確認するのが無難です。
- 向いている人:複数国を周遊する、対応国数の多さを優先したい、容量あたりの単価を抑えたい
- 向いていない人:動画視聴中心でデータを大量に使う、テザリングを必ず使いたい(プラン確認必須)
公式サイトで最新プランを見る:Airalo公式サイト
Holafly(使い放題)
データ無制限プランに特化したサービスです。
容量を気にせず使いたい人から支持されていますが、価格は従量制グループより割高で、テザリングには1日あたりの上限が設けられているプランが多いです。
この上限は情報源によって幅があり、1日1GB前後とする報告もあれば、より少ない容量にとどまるという報告も見られるため、正確な数値はプランごとに公式サイトで確認するのが確実です。
短期間で大容量を使い切る自信がある人、あるいは「容量計算が面倒」という人に向いています。
- 向いている人:容量計算をしたくない、動画視聴やナビを気にせず使いたい
- 向いていない人:PCでのテザリング作業が中心(1日の上限に達すると使えなくなる)、料金を抑えたい
公式サイトで最新プランを見る:Holafly公式サイト
Ubigi(従量制)
NTTグループ傘下という背景もあり、日本語サポートデスクが整っている点が他社と大きく違います。
接続の速さ・安定性への評価が高い一方、アプリの使い勝手については他社よりやや劣るという声も見られます。
英語でのやり取りに不安がある人には、この日本語サポートの存在が決め手になり得ます。
テザリングは基本的に購入容量の範囲内で自由に使えます。
- 向いている人:英語サポートに不安がある、接続の安定感を優先したい
- 向いていない人:アプリの使いやすさを重視する
公式サイトで最新プランを見る:Ubigi公式サイト
Nomad(従量制)
大容量プランの1GBあたり単価の安さで注目されているサービスです。
50GBのような大容量固定プランはコスパが良く見えますが、動画視聴やホットスポット共有をすると消費が想像以上に早いという口コミもあるため、実際の利用スタイルに合わせて容量を見積もる必要があります。
テザリングは基本的に購入容量の範囲内で自由に使えます。
- 向いている人:1週間以上の長期滞在で大容量プランがほしい
- 向いていない人:短期旅行で小容量プランだけ欲しい(単価メリットが小さくなる)
公式サイトで最新プランを見る:Nomad公式サイト
6. 失敗しない!グローバルSIMを選ぶときのチェックリスト
- テザリング(Wi-Fi共有)に制限があるか:とくに「使い放題」系プランは1日あたりの上限があることが多い。PCで作業する予定があるなら購入前に必ず確認する
- 対応国数・エリア:周遊する国がすべてカバーされているか。ヨーロッパのみか、ヨーロッパ以外も含むかで選ぶサービスが変わる
- アプリの使いやすさ・日本語対応:初めてeSIMを使う人は、設定のわかりやすさ・日本語サポートの有無を優先すると安心
- 1GBあたりの単価:従量制サービス同士を比べるときは、総額ではなく1GBあたりの単価で比較する
まとめ
- グローバルSIMはイギリスの契約とは別に、旅行用として追加購入するデータ回線
- 料金モデルは従量制(Airalo・Ubigi・Nomad)と使い放題(Holafly)の2グループに分かれる
- giffgaffは月5GBまでEUローミング無料枠があるが、EE・Vodafoneは日毎の追加料金が復活しており、無料枠に頼れないケースが増えている
- 対応国数の多さで選ぶならAiralo、日本語サポート重視ならUbigiが候補
- 料金・対応国・テザリング条件は変動が激しいので、購入直前に必ず公式サイトで最新情報を確認する
eSIM専業サービスをAiralo・Holafly中心にさらに深掘りした比較は別記事で、イギリスのSIMのローミング無料枠との比較はこちらの記事で詳しく扱っています。
アプリ不要・QRコードを読み込むだけで使えるeSIMを探しているなら、日本語サポート対応のGlocal eSIMも比較対象に入れてみてください。
※料金・対応国数・プラン内容は変更されることが多いため、出発前に必ず各社公式サイトで最新情報を確認してください。
