「Wiseがいいと聞いたけど、Revolutや銀行送金と比べて実際どのくらい違うの?」
イギリスで多通貨口座・海外送金サービスを探すと、必ずこの3つが候補に挙がります。この記事では、Wise・Revolut・日本の銀行送金(三菱UFJを例に)を、手数料の仕組みから実際に比較しました。
1. まず結論:目的別のおすすめ
日本⇔イギリスの海外送金がメインならWise、イギリス国内での日常の少額決済・家族内の割り勘がメインならRevolut、という住み分けが基本です。どちらも多通貨口座を持てる点は同じですが、手数料の設計思想が違います。
Wiseが向いている人
- 日本からの仕送り・留学費用の受け取りがある
- まとまった金額(数十万円単位)を海外送金する機会がある
- 手数料をとにかく明確に把握してから送りたい
Revolutが向いている人
- イギリス国内での日常の少額決済・友人との割り勘が中心
- 複数通貨を少額ずつ頻繁に使う(旅行が多い等)
- アプリの家計管理機能を重視する
2. 手数料の仕組みを比較する
Wiseの手数料
Wiseは「仲値レート(mid-market rate、Googleで表示されるのと同じ実勢レート)+明示された手数料」という単純な仕組みです。送金・両替の手数料は通貨ペアや金額によって変わりますが、日本円がらみの送金では手数料率0.73%程度からと案内されています。送金前の画面で受取額がそのまま表示されるため、実際にいくら届くかが送る前に分かります。
Revolutの手数料
Revolutの無料プラン(Standard)は、月間の両替枠(目安1,000ポンド相当)までは為替手数料なしで両替できますが、枠を超えると超過分に1%の手数料がかかります。海外送金(現地通貨建て)は0.15%程度+最低手数料という設計で、下限0.30ポンド・上限5.00ポンドのキャップがあります。少額の国際送金ならRevolutの方が安く済むケースもありますが、まとまった金額を頻繁に動かす人は月間枠の超過に注意が必要です。
日本の銀行送金(三菱UFJを例に)
日本の大手銀行から海外へ送金する場合、円為替取扱手数料(送金額×0.050%、最低2,500円)に加えて、支払銀行手数料(送金人負担の場合3,000円程度)が別途かかります。さらに為替レートには銀行独自の上乗せ(スプレッド)が含まれており、Wiseのような実勢レートでの両替とは前提が異なります。少額の送金では固定手数料の負担感がとくに大きくなります。
3. 具体例で比較する(10万円相当を送る場合)
条件や為替相場によって数字は変動しますが、おおまかな傾向は次の通りです。
- Wise:実勢レート+明示手数料のみ。10万円程度なら手数料は数百〜1,000円台に収まることが多く、送金前に受取額が確定表示される
- Revolut:月間両替枠内であれば手数料なしに近いが、枠を超えると1%が上乗せされる。枠の管理が前提
- 銀行送金:固定手数料(数千円)+レートの上乗せが必ず発生するため、少額であるほど割高になりやすい
まとまった額を一度に、かつ受取額を事前に把握してから送りたいならWiseが最も分かりやすく、少額を頻繁に、かつ月間枠を意識しながら使うならRevolutも選択肢になります。銀行送金は、Wiseの本人確認がまだ済んでいない・今すぐ送る必要がある、といった緊急時の代替手段と考えるのが実用的です。
4. 実務上の注意点
Awinの成果条件と同様、Wiseの送金サービスは「異なる通貨間(クロスカレンシー)」の取引が前提の設計です。同一通貨間の送金や単純な口座保有だけでは、両替のメリットは発生しません。海外送金を検討する際は、送金前に必ず各サービスの見積り画面で受取額を確認し、同じ条件(金額・通貨ペア・受け取り方法)で横並び比較することをおすすめします。
5. Revolutは2024年から「普通の銀行」と同じ扱いになっています
2024年より前からRevolutを使っている方に向けて、あまり大きく報じられていないものの、知っておくと安心な変化を1つ紹介します。
Revolutは2024年7月に、イギリスの銀行監督機関(PRA)から正式な「銀行免許」を取得しました。それまでのRevolutは、Wiseと同じ「電子マネー機関」という扱いで、預けたお金は「会社の資産とは別に保管される」仕組みではあったものの、法律上は”銀行預金”とは違う性質のものでした。
これが2024年の免許取得によって、Revolutの口座は、BarclaysやHSBCのような昔からある銀行の口座と同じ、正式な「銀行口座」になりました。
かみ砕くと、何が変わったのか
一番分かりやすい違いは、「もしRevolutという会社が倒産してしまったとき、預けていたお金がどうなるか」という部分です。
- 2024年7月より前:会社のお金と利用者のお金は分けて管理されていた(安全ではあるものの、国による保証の対象ではなかった)
- 2024年7月以降:FSCS(金融サービス補償制度)という、イギリス政府が用意している仕組みの対象になり、1人あたり最大12万ポンドまで、国が代わりに払い戻してくれるようになった
この「FSCS」は、BarclaysやHSBCといった昔からある銀行に預けたお金にも同じように適用される制度です。つまり、今のRevolutにお金を預けることは、普通の銀行にお金を預けることと、安心感の面ではほぼ同じになった、ということです。
なお、比較対象であるWiseは、現在も電子マネー機関のままで、FSCSの対象にはなっていません(預けたお金は会社の資産と分けて保管される仕組みで、これ自体は引き続き安全な設計です)。「日々の少額決済や生活口座としてはRevolut、海外送金の手数料の安さを重視するならWise」という、これまでの使い分けの考え方に、大きな変更はありません。ただ、Revolutの口座に給料受け取りや大きな金額を置いておくことに、以前より一段と安心感が増した、と捉えていただければと思います。
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