1pMobile vs Lycamobileは、どちらも「安いイギリスのSIM」として名前が挙がりますが、何が違うのでしょうか。
実はこの2社、どちらもEEの回線を使っている点は同じですが、得意なことが違います。
この記事では、1pMobile vs Lycamobileという軸で、どちらが自分に合うかを整理します。
1. 1pMobile vs Lycamobile|まず結論
- 本当にたまにしか使わない(月350MB未満が目安) ➔ 1pMobile(1p単位の完全従量制。理由は後述)
- 家では基本Wi-Fiでも、外出先で毎日少しずつデータを使う ➔ Lycamobile(最安プランでもデータ込みで、結果的に1pMobileの従量課金より安くなりやすい。理由は後述)
- 毎月まとまったデータ量(5GB以上)を使い、月額プランで契約したい ➔ Lycamobile(1pMobileにも同種の月額バンドルプランはあるが、同じデータ量ならLycamobileの方が大幅に安いことが多い。理由は後述)
- 中国・香港・インド・韓国・ヨーロッパ各国など対象国に頻繁に国際電話をかける ➔ Lycamobile(日本は対象外)
| 1pMobile | Lycamobile | |
|---|---|---|
| 回線 | EE | EE |
| 料金体系 | ①1p単位の完全従量制(Prepay PAYG)と、②月額バンドルプラン(5GB〜Unlimited、£5〜£25/30日)の2種類から選べる | 月額プラン制(£3.50〜£12.50程度)、30日ローリング契約 |
| 国際電話 | 含まれない(別途料金) | 多くのプランに40カ国以上への通話100分が込み |
| 契約 | 不要(PAYG) | 不要(30日ローリング) |
| EUローミング | 46の国・地域で追加料金なし | プランにより異なる(要確認) |
2. 料金体系の違いを詳しく見る
1pMobileは、通話・SMS・データすべてが1p単位の従量課金です。
使った分だけ払うので、本当にたまにしか使わない人には無駄がありません。
一方Lycamobileは、月額プラン制です。データ容量や通話分数があらかじめ決まっているので、毎月の利用量がある程度読める人に向いています。
ここで言っておきたいのが、「軽い利用」のつもりでも、Wi-Fiのない外出先で毎日少しずつデータを使う人は、1pMobileの1p/MB従量課金よりLycamobileの方が安くなりやすいという点です。実際にLycamobile公式サイトの料金表を確認すると、最安の「UK Plan Smart」は月£3.50で、データ5GB+UK通話・SMS1,000分/1,000通+国際電話100分+EUローミングが込みになっています。
| 1pMobile(PAYG、1p/MB) | 1pMobile(5GB Boost) | Lycamobile(UK Plan Smart) | |
|---|---|---|---|
| 月額 | 使った分だけ(定額なし) | £5.00/30日 | £3.50/30日 |
| データ5GB分の実質コスト | 約£50(5,000MB×1p) | £5.00(込み) | £3.50(込み) |
| 通話・SMS | 1p/分・1p/通で別途課金 | UK通話・SMS使い放題 | UK通話・SMS 1,000分/1,000通 |
| 国際電話 | 含まれない | 含まれない | 100分込み(対象国のみ) |
この比較から分かるのは、1pMobileの1p/MB従量課金だけで月5GBのデータを使うと約£50になるということです。
単純計算すると、月間データ使用量が約350MB(£3.50÷1p)を超えた時点で、Lycamobileの最安プランより1pMobileのPAYGの方が高くつきます。1日あたりに換算するとわずか12MB程度で、外出先で地図アプリを数回開いたり、SNSを少し確認したりするだけで簡単に超える量です。
1pMobile自身が用意している5GB Boostバンドル(1pMobile公式サイトで£5.00/30日を確認)と比べても、Lycamobileの£3.50プランの方が同じ5GBで£1.50安く、さらに国際電話100分も付いてきます。
つまり、「家では基本Wi-Fiだけど、外出先でも毎日少しスマホを使う」という人は、1pMobileのPAYGのまま使い続けるより、Lycamobileの最安プランに切り替えたほうが総額で安くなる可能性が高いです。
3. 月額プラン同士で比較する
ここまでの比較の多くは「1pMobile=1p/MBの従量課金」という前提で進めてきましたが、実は1pMobileにも、Lycamobileと同じ月額バンドルプラン(30日ごとの定額制)が用意されています。「毎月まとまったデータ量を使う」前提なら、1pMobileの中でも従量課金ではなく、この月額バンドルプランとLycamobileの月額プランを比較するのが公平です。
両社の公式サイトで確認できた月額プランを、データ量が近いものどうしで並べました。
| データ量の目安 | 1pMobile月額バンドル | Lycamobile月額プラン |
|---|---|---|
| 約5GB | £5.00/30日(5GB) | £3.50/30日(UK Plan Smart・5GB) |
| 約10〜30GB | £8.00/30日(10GB) | £5.00/30日(National Plus・30GB) |
| 約75GB | £12.50/30日(75GB) | £7.50/30日(UK Plan Super Extra・75GB) |
| 約100〜120GB | £15.00/30日(100GB) | £10.00/30日(UK Plan Mega Plus・120GB) |
| 使い放題 | £25.00/30日(Unlimited) | £12.50/30日(UK Plan Unlimited) |
この比較表から分かるのは、データ量が近い月額プラン同士では、ほぼ全ての価格帯でLycamobileの方が安いということです。特に使い放題プランは、1pMobileが£25.00なのに対しLycamobileは£12.50と、ほぼ半額です。100〜120GB帯でも、Lycamobileの方がデータ量が多いにもかかわらず£5.00安くなっています。
さらにLycamobileの月額プランには、UK通話・SMSの割り当てに加えて対象国への国際電話も込みになっているものが多く、1pMobileの月額バンドルには国際電話が含まれない点も差になります。
つまり、「毎月まとまったデータを定額で使いたい」という前提であれば、1pMobileの月額バンドルプランよりLycamobileの月額プランの方が、同じデータ量でも総じて安く、国際電話の分だけお得という結論になります。1pMobileが優位になるのは、あくまで「月間データ使用量が少なく、1p/MBの従量課金で払った方が安く済む」ライトユーザーの場合に限られます。
正確な最新料金・プラン内容は変わることがあるため、契約前に1pMobile公式の料金ページとLycamobile公式の料金ページで最新情報を確認してください。
4. 国際電話を重視するならLycamobile
Lycamobileは、もともと国際電話の安さで知られてきたブランドです。公式サイトの国際通話100分バンドルには、以下の国が対象として明記されています。
- アジア:中国・香港・インド・マレーシア・シンガポール・韓国・タイ
- オセアニア:ニュージーランド
- ヨーロッパ:オーストリア・ベルギー・ブルガリア・クロアチア・チェコ・デンマーク・エストニア・フィンランド・フランス・ドイツ・ギリシャ・ハンガリー・アイスランド・アイルランド・イタリア・ラトビア・リトアニア・ルクセンブルク・マルタ・オランダ・ノルウェー・ポーランド・ポルトガル・ルーマニア・スロバキア・スペイン・スウェーデン・スイス
- 北米:カナダ・アメリカ
実際に確認したところ、この100分バンドルの対象国に日本は含まれていません。つまり、「国際電話が多い人はLycamobile」という一般的な評判は、日本への通話を重視する人には必ずしも当てはまりません。
日本への通話を安くしたいだけなら、Lycamobileの国際電話バンドルの恩恵は受けられず、通常の国際通話料金(都度課金)がかかります。
1pMobileにも、国際電話込みのプランは基本的にありません。
つまり日本への通話を重視する場合、1pMobile・Lycamobileのどちらを選んでも「安い国際電話」というメリットは得られないというのが正直な結論です。この場合は、LINE通話やWhatsApp通話のようなデータ通信ベースの通話アプリを使う方が、どちらのSIMを選んでも確実に安くなります。
一方、上記の対象国(中国・香港・インド・韓国・ヨーロッパ各国・カナダ・アメリカ等)によく電話する人には、Lycamobileの国際電話込みプランは引き続き有力な選択肢です。
5. 評判・信頼性の違い(正直に)
Lycamobileは、Trustpilotでの評価が2.7/5程度と、他の格安SIMブランドと比べてやや低めです。具体的な口コミの傾向としては、以下の3点が繰り返し報告されています。
- 請求トラブル:口座振替(Direct Debit)が正しく処理されず、支払い遅延の通知が届いたという報告
- 番号移行(ポーティング)の遅延:他社へ乗り換えるためのPACコード発行を申請したが、3週間経っても発行されなかったという具体的な報告例がある
- カスタマーサポートの対応:長時間の保留や、マニュアル通りの受け答えで問題が解決しないという報告
この傾向を踏まえると、「一度契約したら、他社への乗り換え(番号移行)に時間がかかる可能性がある」ことを見込んでおくのが実務的な対応です。短期間だけ使ってすぐ解約・乗り換えする予定がある人は、このリスクの影響を受けやすいので注意してください。
逆に、長期間同じ番号のまま使い続ける予定なら、この特有のリスクの影響は小さくなります。
また、口座振替ではなくプリペイド(都度チャージ)で使えば、請求トラブルのリスク自体を避けられます。
1pMobileについては、今回の調査で同様の具体的なトラブル報告は見つかりませんでしたが、1pMobile公式サイトの利用者数はLycamobileほど多くない可能性があり、口コミの母数自体が少ない点は差し引いて考えてください。
まとめ
- 1pMobileとLycamobileは、どちらもEE回線を使う契約不要のSIMという共通点がある
- 1pMobileは1p単位の完全従量制(PAYG)と月額バンドルプラン(5GB〜Unlimited、£5〜£25)の2種類がある。PAYGは月350MB未満程度の「本当にたまにしか使わない」人向き
- 月額プラン同士で比べると、データ量が近い価格帯ではLycamobileの方が総じて安い(使い放題プランは1pMobile£25.00に対しLycamobile£12.50とほぼ半額)
- Lycamobileの国際電話込みプランは中国・香港・インド・韓国・ヨーロッパ各国・カナダ・アメリカ等が対象で、日本は対象外という点に要注意
- Lycamobileは料金の安さで知られる一方、Trustpilot評価2.7/5と請求・PACコード発行遅延の口コミが目立つため、乗り換え予定がある人は時間に余裕を持つのが安全
1pMobile単体の詳しい特徴はこちらの記事で解説しています。
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