今日も雨だ。また洗濯物、外に干せないな。
イギリスに来て驚いたことのひとつが、これでした。秋以降は天気が変わりやすくて、外干しに頼れる日がかなり少ない。しかも湿度が高いので、部屋干しすると生乾きの匂いに悩まされる。。。乾燥機がある物件でも、コイン式で毎回は回せない、というパターンも多いんですよね。
この記事では、イギリスで洗濯物をしっかり乾かすための実践的な方法をまとめました。外に干せない日が続いても、コツさえ掴めば大丈夫。
1. 洗濯機の脱水設定を見直す(一番効果があった対策)
部屋干し中心の生活で一番効果があったのは、実は干し方より洗濯機の脱水(Spin)設定でした。イギリスの洗濯機は操作パネルに回転数(rpm)のダイヤルやボタンがあるので、干す前にここを見直すだけで乾く時間がかなり変わります。
- 回転数(rpm)を上げる:標準設定が1000rpm前後になっていることが多いですが、1400〜1600rpmまで上げられる機種がほとんどです。数字が大きいほど脱水後の水分残量が減り、干す時間が短縮できます。
- 「Extra Spin」「Spin Only」ボタン:一度洗濯・脱水が終わった後、もう一度脱水だけを追加でかけられる機能です。生乾きが気になる日は、干す前にこのボタンを押すひと手間で仕上がりが変わります。
- デリケートな衣類はrpmを上げすぎない:ニットやシルクなど型崩れしやすい素材は、高回転数だとシワや傷みの原因になります。素材によって「乾きやすさ優先」と「生地保護優先」を使い分けるのがコツです。
2. 部屋干し環境を整えるコツ
イギリスの気候は年間を通して湿度が高めで、特に秋冬は部屋干しした洗濯物がなかなか乾かず、あの嫌な生乾き臭が出やすいです。脱水設定だけでなく、干す環境そのものも整えると効果が重なります。
「風の通り道」を作る
洗濯物を密集させて干すと、乾くまでの時間が倍以上変わります。物干しラック(Clothes Airer / Drying Rack)を使う場合、服と服の間に手のひら1枚分くらいの隙間を意識するだけで乾き方がかなり違います。
サーキュレーター・扇風機を併用する
洗濯物の下や横から風を当てるだけで、乾燥時間が半分近くまで縮まることもあります。イギリスの冬は暖房をつけている部屋も多いので、暖房の近くに干す+扇風機で送風、という組み合わせが一番効率がいいです。サーキュレーターはAmazon UKで£20〜30程度で買えるものが多く、コンパクトなタイプなら£15前後のものもあります。
洗剤・柔軟剤を見直す
部屋干し用に開発された洗剤を使うと、抗菌成分が入っているため生乾き臭が出にくくなります。代表的なのは以下の商品です。
- Persil Bio 洗濯洗剤:スーパーで定番の洗剤。生物系酵素配合で皮脂・汗汚れの分解力が高く、部屋干しでも比較的匂いが残りにくい
- Ariel All-in-1 Pods:ジェルボール(Pods)タイプ。抗菌成分入りで、生乾き臭の原因になる菌の繁殖を抑える効果が謳われている
- Lenor 柔軟剤:香り持続系の柔軟剤。部屋干しの生乾き臭が気になる場合、香りでカバーする目的で併用する人も多い
イギリスの硬水環境と洗剤の関係については、以前の洗濯ガイド記事で詳しく解説しているので、あわせて読んでみてください。
部屋干しには除湿機(Dehumidifier)が最強
正直、これが一番効果があります。部屋干しする部屋に除湿機を置いておくだけで、乾く速度が劇的に変わり、生乾き臭もほぼなくなります。イギリスの家は結露やカビの問題も多いので、除湿機は洗濯対策以外にも大活躍です。価格帯は小型のコンパクトタイプで£40〜60程度、除湿力の高いコンプレッサー式で£100〜150程度が目安です。
3. 乾燥機に入りきらない分は「浴室干し」も活用する
コイン式で£1課金されるシェアハウスに住んでいたときは、乾燥機が小さくて、1回で2人分の洗濯物全部は入りきりませんでした。そこで、乾きやすいものや小さいもの(下着・靴下・薄手のシャツなど)は乾燥機に入れず、浴室にロープを渡して干すようにしていました。
日本のダイソーで買ってきた物干しロープが、丈夫でフックがついていて重宝しました。その家は浴室に小さな暖房器具もあったので、暖房をつけると乾きやすかったです。
その家には外に物干し竿もあり、夏場は毎日外干しでした。ただ秋ごろからは曇りや雨の日が続くようになり、雨は降っていない曇りの日でも、1日中干していてもほとんど乾いていないということも珍しくありませんでした。寒くなってくると同時に「部屋干し・浴室干しに切り替える時期」になるので、覚悟が必要です。
4. 外干しをするなら知っておきたいこと
庭やベランダがある物件なら、外干しが一番効率よく乾きます。ただし、イギリスの天気は変わりやすいので注意が必要です。
- 朝晴れていても油断しない:イギリスの天気は数時間単位で変わることが多いです。洗濯物を外に干すなら、天気予報アプリでその日の「時間ごとの降水確率」を必ず確認する習慣をつけましょう。
- 風が強い日は要注意:洗濯バサミが甘いと、洗濯物が地面に落ちて汚れることも。しっかり挟めるタイプのペグを使うのがおすすめです。
- 共用の物干し場がある物件:シェアハウスや集合住宅では、共用の物干しスペースを使う場合が多いです。他の住人の洗濯物のスケジュールと被らないよう、時間帯を工夫すると気持ちよく使えます。
5. どうしても急いで乾かしたいときの選択肢
「明日までにこの服が必要!」という緊急事態、ありますよね。そんなときの対処法です。
- コインランドリー(Launderette)を使う:街中には意外とコインランドリーがあります。乾燥機だけの利用も可能なところが多く、£3〜5程度で完全に乾かせます。
- タオルドライ法:乾いた大きめのバスタオルで洗濯物を挟んで、上から軽く押して水分を吸わせる。その後干せば、通常より乾燥時間が短縮できます。
- 脱水(Spin)の回転数を上げる:詳しくは1章の「脱水設定」の項目の通りですが、急いでいるときほどこのひと手間の効果が大きいです。
- 着る服自体を「乾きやすい素材」にする:アウトドア・スポーツ用の速乾素材の服(ポリエステル系のTシャツやジャージなど)を普段使いに取り入れると、そもそも乾く時間が短くて済みます。綿の厚手ニットなどは乾きにくいので、部屋干し中心の時期は選ぶ服を変えるのも実用的な工夫です。
まとめ:外に干せない日でも意外とどうにかなる
- 脱水の回転数(rpm)を上げるのが一番手軽で効果が大きい
- 干すときは隙間を作って、サーキュレーター・除湿機も併用する
- 部屋干し対応の洗剤に切り替えるだけでも生乾き臭はかなり変わる
- 外干しは時間ごとの天気予報を確認してから
- 急ぐときはコインランドリーの乾燥機だけ利用するのが一番早い
最初は「外に干せない日が多くて不便すぎる」と思っていたんですが、除湿機とサーキュレーターを使うようになってからは、それほど困らなくなりました。生活の工夫で乗り越えられることって、意外と多いんですよね。
