「イギリスで何かあったとき、どこに電話すればいいんだろう」
以前、イギリスの治安についての記事を書きましたが、今回はその実用編です。
治安がいい・悪い以前に、「何かあったときにどこへ連絡すればいいか」を知らないこと自体が一番怖いんですよね。
日本の110番・119番のような感覚で、イギリスにも複数の緊急連絡先があります。
この記事では、それぞれの番号がどう違うのかを整理しました。
スマホのメモに保存しておくくらいのつもりで、ぜひ読んでおいてください。
1. まず覚える3つの番号
イギリスには目的別に複数の電話番号があります。
混同すると本当に必要なときに困るので、まずはこの3つだけ覚えておいてください。
| 番号 | 用途 | 使うタイミング |
|---|---|---|
| 999 | 警察・救急・消防(緊急時) | 命に関わる・今すぐ助けが必要な場合 |
| 111 | NHS医療相談(非緊急) | 体調が悪いが救急車を呼ぶほどではない場合 |
| 101 | 警察(非緊急) | 盗難の届け出・近隣トラブルなど急を要さない場合 |
この3つを混同しがちなので、それぞれもう少し詳しく説明します。
2. 999——本当の緊急事態のみ
日本の110番・119番に相当するのが999です。
命の危険がある、犯罪が今まさに起きている、大きな事故が起きた——こういうときに使います。
電話をかけると、まず「Which service do you require?(どのサービスが必要ですか)」と聞かれるので、
- Police(警察)
- Ambulance(救急車)
- Fire(消防)
のいずれかを伝えます。
緊張して英語が出てこなくても大丈夫です。
まずは落ち着いて「Police」「Ambulance」のように単語だけでも伝われば、オペレーターが誘導してくれます。
自分の今いる場所(住所・目印になる建物)を伝えられるように、事前に確認しておくとスムーズです。
安易に999を使うのはNGです。緊急でない用件で999にかけると、本当に必要な人への対応が遅れる原因になります。
「これは緊急?」と迷ったら、次に紹介する111か101を検討してください。
3. 111——「病院に行くべきか迷う」ときの相談窓口
体調が悪いけれど、救急車を呼ぶほどではない。
でも今すぐGP(かかりつけ医)の予約も取れない。
そんなときに使えるのがNHS 111です。
電話をかけると、看護師や医療スタッフが症状を聞き取り、以下のような判断をしてくれます。
- 自宅で様子を見て大丈夫か
- 近くの薬局(Pharmacy)で対応できるか
- 今すぐ救急外来(A&E)に行くべきか
- Out-of-hours GP(時間外診療)を案内してもらえるか
特に留学生・ワーホリの方は、まだGP登録が済んでいなかったり、夜間・週末に体調を崩したりすることも多いので、この111番は覚えておく価値が非常に高いです。
24時間対応で、電話は無料です。
ちなみに、Webサイト・アプリの「111 online」でも同様の症状チェックができるので、電話が不安な場合はまずオンラインで試してみるのもおすすめです。
4. 101——盗難・トラブルの「あとから」相談
自転車を盗まれた、家に空き巣が入った跡がある、近隣とのトラブルで警察に相談したい——こういった「事件はもう終わっていて、命の危険がない」ケースは101番です。
盗難の被害届を出す場合、保険会社への請求に「Crime Reference Number(事件番号)」が必要になることが多いので、被害に遭ったら早めに101で連絡しておくのがおすすめです。
101はオンライン(各地域警察のウェブサイト)からの被害届提出にも対応していることが多く、電話が苦手な場合はそちらも選択肢になります。
5. 電話が不安なときのための備え
英語での電話に不安がある方向けに、事前にできる準備をまとめました。
- 自分の住所を英語で言えるようにしておく:番地・通り名・郵便番号(Postcode)はスラスラ言えるようにしておくと安心です。
- 999は「サイレント・ソリューション」に対応:話せない状況(危険が近くにいるなど)でかけた場合、電話を切らずに指示に従って番号を押すことで、話さなくても警察に繋いでもらえる仕組みがあります。
- スマホに緊急連絡先をメモしておく:現地の友人・大使館・保険会社の連絡先も一緒にメモしておくと、いざというとき慌てずに済みます。
まとめ:使わないに越したことはないけれど
- 999=命の危険がある緊急時のみ
- 111=体調不良の相談(NHS、24時間・無料)
- 101=盗難・トラブルの事後相談(警察)
- 自分の住所・郵便番号を英語で言えるようにしておく
- スマホに緊急連絡先一覧をメモしておく
使う機会がないのが一番ですが、「知らないから不安」という状態から「知っているから大丈夫」に変わるだけで、イギリス生活の安心感はかなり違います。
この記事をブックマークしておいて、いざというときに見返してもらえればと思います。

