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【2026年版】イギリスの治安、正直に教えます|国際ランキング・日本との比較・実際に気をつけるべきこと

イギリスの治安、街を歩く様子のイメージ 防犯・トラブル対策

「イギリスって、実際どれくらい治安が悪いんだろう」

留学やワーホリでイギリス行きを決めたあと、ふとこの不安がよぎった人は多いと思います。
私自身、渡英する前にネットでいろいろ調べましたが、出てくるのは「スリが多い」「夜は危ない」といった断片的な情報ばかりで、結局どれくらい気をつければいいのか、最後まではっきりしませんでした。

実際に暮らしてみて分かったことを、正直にお伝えします。
イギリスは「安全な国」です。
ただし、日本とは違います。

日本は世界でも突出して安全な国なので、日本の感覚のまま「イギリスは危険か安全か」を測ると、どうしても「怖い」という印象になってしまいます。
でも、正しい基準と正しい知識さえ持っておけば、身構えるほど危険な国では全くありません。
むしろ、世界の中では安全な部類に入ります。

この記事では、国際的なデータと、実際に生活してみて感じたリアルな感覚を合わせて、イギリスの治安を「正直に」解説します。
不安を煽るつもりも、逆に過度に安心させるつもりもありません。
これから渡英する人が、これ1本を読めば「何にどれくらい気をつければいいか」が分かる記事を目指しました。


1. データで見るイギリスの治安——世界ランキングでの位置

治安を国際比較するうえで最もよく参照されるのが、Global Peace Index(世界平和指数)です。
経済学・平和研究所(IEP)が毎年発表する指標で、犯罪率・紛争・軍事化の3軸・23指標で163カ国を評価します。

Global Peace Index 2024——イギリスは163カ国中34位

2024年のランキングでは、イギリスは163カ国中34位(スコア1.7)でした。
上位には北欧・オセアニアの国が並びます。

順位 備考
1位 アイスランド 15年連続1位
2位 アイルランド
3位 オーストリア
9位 日本 アジア最高位
34位 イギリス 西ヨーロッパでは中程度
115位 アメリカ

日本(9位)と比べると差はありますが、アメリカ(115位)やブラジルなどと比べれば圧倒的に安全です。
「欧米の中では普通〜やや安全」という位置づけです。

殺人発生率で比較する

国際比較でよく使われる「殺人発生率(人口10万人あたりの殺人件数)」で見ると、より実態が見えてきます。

殺人発生率(10万人あたり)
日本 約0.2〜0.3件
イギリス 約0.9件
ドイツ 約1.0件
フランス 約1.2件
アメリカ 約5〜6件
ブラジル 約20件以上

日本と比べるとイギリスは約3〜4倍ですが、それでもヨーロッパの主要国と同水準で、アメリカの6分の1以下です。
絶対値として見れば、十分に低い数字です。

長期トレンド:イギリスの犯罪は減少傾向

イギリス政府統計局(ONS)が毎年公表する「Crime Survey for England and Wales」によると、暴力犯罪は過去10年間で36%減少しています。
窃盗(11%減)、住宅への侵入盗(22%減)なども長期的に減ってきていて、イギリスの治安は全体として改善傾向にあります。

ただし、フラッド(詐欺・オンライン犯罪)は増加傾向で、年間推計440万件以上と最大の犯罪カテゴリになっています。
犯罪の「形」が変わってきているということですね。


2. 日本と比べて何が違うのか——「日本感覚」は通用しない

日本は治安の良さで世界トップクラスの国です。
財布を落としても戻ってくる、夜中に一人で歩ける、鍵をかけ忘れても大丈夫。


そういう「当たり前」が、イギリスでは当たり前じゃありません。

「イギリスが危ない」というより、「日本が特別すぎる」という理解の方が正確です。
以下に、日本との主な違いをまとめました。

項目 日本 イギリス
落とし物が戻る確率 非常に高い(財布・スマホも) 低い(特にスマホ・カード)
夜道の一人歩き 比較的安全 エリアによっては注意が必要
置き引きリスク 低い カフェ・電車で常に意識が必要
スマホをいじりながら歩く リスクは低い スマホの路上使用はリスクあり
鍵のかけ忘れ なんとかなることも多い 絶対NG
詐欺・フィッシング 少なくはないが、対面詐欺は少ない 非常に多い。電話・SMS詐欺が頻繁

「日本にいたときはこんなこと気にしなくてよかった」という感覚は、イギリスでは意識的に更新する必要があります。
これは「イギリスが危険」なのではなく、「日本が特殊だった」という話です。


3. 実際に気をつけるべき脅威——種類と基本的な対策

イギリスで日常的に起きている犯罪のうち、留学生・ワーホリの方が実際に遭遇しやすいものを整理しました。
「何が起きるか」を知っておくだけで、かなり防げます。

① スリ・置き引き(最多・最頻出)

留学生・観光客が最も多く被害に遭うのがこれです。
ロンドン地下鉄(Tube)では年間4,000件以上の窃盗被害が報告されています。

よくある手口:

  • ボトルネック詐欺:出口や改札で人の流れを意図的に詰まらせ、混雑に紛れてポケットやバッグをあさる
  • 注意逸らし:1人が声をかけたり体をぶつけたりして気を引いている間に、別の人が荷物を抜く
  • カフェ・レストランの置き引き:椅子の背もたれにかけたバッグ、テーブルに置いたスマホがサッと取られる

基本的な対策:バッグは前に抱える、スマホをテーブルに置かない、混雑した電車では貴重品を体の前ポケットへ。

② スマホ・バイクひったくり(近年急増)

2024年の統計では、ひったくり(スナッチ窃盗)の件数が前年比153%増と急増しています。
特に多いのが、バイクや電動自転車を使った「スマホひったくり」です。

路上でスマホを見ながら歩いていると、バイクが近づいてきて一瞬で奪われる。
ロンドン中心部で特に多く報告されています。

基本的な対策:歩きながらのスマホは道路側に向けない。地図を見るなら建物際や店の中で確認する習慣をつける。
スマホを持つ場合はストラップで手首に固定する方法も有効です。

③ 詐欺・フィッシング(件数では最大)

ONSの統計では、フラッド(詐欺・オンライン犯罪)が年間440万件以上と、あらゆる犯罪の中で最大のカテゴリです。
身近な例を挙げると:

  • 銀行・宅配業者を名乗るSMS・メール:「荷物が届いています」「口座に問題があります」系のフィッシング。イギリスでは非常に多い。
  • 偽のレンタル物件:Rightmoveなどに実在しない物件を掲載し、デポジットを騙し取るケース。留学生が狙われやすい。
  • 電話詐欺:「HMRC(税務署)から」「警察から」と名乗り、罰金や滞納を要求する。

基本的な対策:URLを直接クリックしない、銀行・税務署を名乗る電話は一旦切って公式番号にかけ直す。
「今すぐ支払わないと逮捕される」系はほぼ100%詐欺です。

④ 偽の警察官(知らないと騙される)

観光客・留学生が特に注意が必要な詐欺のひとつが「偽警官(Fake Police)」です。
私服の人物が「警察だ」と近づいてきて、財布やパスポートの確認を要求します。

イギリスの警察官は、路上で現金の罰金を要求することは絶対にありません。「警察に見せてほしい」と言われたら、その場では応じず「最寄りの警察署に行きましょう」と言うか、999(緊急)や101(非緊急)に電話してください。

⑤ ナイフ犯罪(数は少ないが、認識は必要)

イギリス、特にロンドンでは「ナイフ犯罪(Knife Crime)」がニュースになることがあります。
これは、ナイフなどの刃物を使った傷害・殺人・脅迫・強盗といった犯罪の総称で、イギリスの警察や統計では独立したカテゴリーとして扱われるほど社会問題化しています。
多くは10代〜20代前半の若者が関わるギャング間の抗争が背景にあり、路上での喧嘩やもめごとの延長で刃物が使われるケースが典型的です。
日本にほとんどない概念なので不安に感じるかもしれませんが、データから正確に理解することが大切です。

ナイフ犯罪の被害者の多くは、特定の地域・特定のコミュニティ(ギャング間抗争など)の内部で発生しており、普通に生活している留学生や観光客が無差別に巻き込まれるケースは統計的に非常に稀です。
ただし、深夜のエリアによっては発生することもあるため、夜間の行動に注意することは意味があります。

地域別の治安状況については、別記事で詳しく解説します。


4. 「安全に暮らせるか」という問いへの答え

結論として、イギリスは「安全に暮らせる国」です。

世界163カ国中34位という順位は、決して低くない。
暴力犯罪は長期的に減少しています。
そして何より、イギリスで生活している何十万人もの日本人留学生・ワーホリ・駐在員の多くが、大きなトラブルなく日々を過ごしています。

ただし、「何も考えなくていい」という国でもない。
日本にいたときの感覚を少しアップデートして、「知っている人がやらないこと」を把握するだけで、リスクはかなり下げられます。

スリに遭わない、スマホをひったくられない、詐欺に騙されない——これらはほとんどが「知識」と「習慣」で防げます。
怖がるより、知ることが大切なんですよね。


まとめ

  • イギリスは世界163カ国中34位の「安全な国」(Global Peace Index 2024)
  • 日本(9位)より治安は低いが、アメリカ(115位)より圧倒的に安全
  • 暴力犯罪は過去10年で36%減——長期的には改善傾向
  • 最大の犯罪は詐欺・オンライン犯罪(440万件/年)
  • 旅行者・留学生が遭いやすいのはスリ・置き引き・スマホひったくり
  • 「日本感覚」は通用しない——スマホ歩き・荷物の置きっぱなしは危険
  • 警察を名乗る人物が路上で現金を要求してきたら詐欺

次の記事では、ロンドンおよびイギリス国内の地域別治安状況を詳しく解説します。
「どのエリアに住むか」「どこで遊ぶか」を考えるときの参考にしてください。

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