光熱費も食費も上がり続けるイギリスでは、スーパーのレシートを見るのが少し怖くなることもあります。
2026年現在も、イギリスの食料品価格は高止まりしており、家計を圧迫しています。
そんな中、現地在住者の間で「ここなしでは生活が成り立たない」と言われるスーパーがあります。
それが、ドイツ系ディスカウントスーパーのLidl(リドル)です。
結論から言うと、Lidlの節約術を実践すれば、Waitrose、Sainsbury’s、大手Tescoに通うのと比べても、食費を30〜50%カットできる可能性があります。
この記事では、現地リサーチと筆者がTescoと比較して実感した「Lidlのコスパ」と「損をしない使い方」を整理しました。
1. なぜLidlが選ばれているのか
安さの理由
Lidlは在庫の種類を絞り、自社ブランド(PB)をメインに据えることで物流コストを抑えています。
棚に商品を箱のまま並べるスタイルも人件費を抑える工夫のひとつです。
こうした効率の良さが、そのまま価格に反映されています。
「安い=低品質」とは限らない
かつては「安いけど質が」と言われることもありましたが、今は状況が変わっています。
LidlのPB商品は、ブラインドテストで有名ブランドと遜色ない評価を受けることも珍しくありません。
特にプレミアムラインの「Deluxe」シリーズは、高級スーパーに近い味わいという口コミが多いです。
「Middle of Lidl」の掘り出し物
店舗中央の通路「Middle of Lidl」には、週替わりで家電、衣類、DIY道具、園芸用品が並びます。
エアフライヤーが他店より安く手に入るなど、掘り出し物を見つける楽しさがあります。
2. Tescoより安い、Lidlで買うべきアイテム
筆者がTescoと価格を比較して、Lidlの方がお得だと感じたポイントをまとめました。
| カテゴリ | おすすめアイテム | Tescoとの比較・特徴 |
| ベーカリー | クロワッサン・デニッシュ | 焼きたてで£1以下。既製品とは香りと食感が違う |
| ハム・チーズ | パック入りスライス各種 | 最低単価が低く、£1以下で買える商品も多い |
| 精肉(牛肉) | ステーキ肉・牛ひき肉 | Tescoより安く、値引き札付きだとステーキが£3以下のことも |
| 野菜・果物 | 大容量パック各種 | 全般的に安く、Pak Choi(パクチョイ)などアジア料理向けの野菜もある |
| アルコール | 受賞歴のあるワイン・ジン | 数ポンドのワインが国際コンクールで賞を獲ることもある |
野菜はTescoより大容量で安いのが魅力です。
アジア食材をすべて揃えることはできませんが、ネギ・白菜・キノコ類などベースの買い出しはLidl一択です。
3. Lidl Plusアプリの使い方
Lidlで買い物をするなら、Lidl Plusアプリを入れない手はありません。
単なるポイントカード以上のメリットがあります。
スキャンするだけで「Lidl Plus価格」に
店頭のプライスカードに「Lidl Plus Price」と書かれている商品は、アプリの会員証(バーコード)をスキャンするだけで自動的に割引が適用されます。
毎週届くパーソナライズ・クーポン
毎週木曜日、アプリに新しいクーポンが届きます。
野菜・肉・パンなど特定カテゴリーが20〜30%オフになったり、条件を満たすとベーカリー1個無料といったプレゼントが届くこともあります。
2026年5月から「Lidl Plus Points」に刷新
以前は「Coupon Plus」という、1か月間の合計購入金額に応じて段階的にクーポンがもらえる仕組みでした。
2026年5月5日から、この仕組みは「Lidl Plus Points」というポイント制に切り替わっています。
買い物£1につき1ポイントが貯まり、貯まったポイントはアプリ内のマーケットプレイスでクーポンや商品に交換する仕組みです。
ポイントの有効期限は獲得から2年間なので、Coupon Plus時代のように月ごとにリセットされる心配はありません。
クーポンは使う前に「Activate」を忘れずに
Lidl Plusのクーポンは、アプリ内で「Activate(有効化)」ボタンを押さないと、レジでスキャンしても割引が適用されません。
買い物前にアプリを開き、使いたいクーポンをあらかじめクリックしておくのが確実です。
4. 知っておくと得する節約テクニック
オレンジ色のラベル(30%・60%オフ)を狙う
賞味期限が近い商品には、オレンジ色の値引きシールが貼られます。
精肉コーナーでこれを見つけると、通常よりかなり安いステーキに出会えることがあります。
£2の「Too Good to Waste」ボックス
形が不揃いだったり少し傷んでいるだけの、食べるのに問題ない野菜・果物を約5kg詰め合わせた箱が£2で販売されています。
開店直後に売り切れることが多いので、狙うなら朝一番がおすすめです。
「Middle of Lidl」の最終値下げ
中通路の商品は、在庫が少なくなってくると積極的に値下げされます。
衣類・寝具は£3〜£5まで下がることがあり、質のいいランニングシューズが£10前後で見つかることもあります。
5. Lidlを使う際の注意点
日曜日の営業時間は短い
イギリスには「Sunday Trading Laws」という法律があり、Lidlのような大型店舗は日曜日の営業時間が制限されています。
目安は10:00〜16:00、または11:00〜17:00です。
16時に閉まる店舗が多いため、日曜の午後にのんびり向かうと閉店に間に合わないこともあります。日曜の買い出しは午前中がおすすめです。
品揃えは一期一会
気に入ったストック品(おむつや缶詰など)は、見つけたときにまとめ買いしておくと安心です。
レジのスピードが速い
スキャンが速いため、商品は一度カートに戻して、奥のパッキングカウンターへ移動してから詰めるのがおすすめです。
あらかじめエコバッグをカートに広げておき、スキャンが終わった商品からどんどん詰めていく方法も便利です。
エコバッグ持参は必須
レジ袋は有料で、他店より高めに設定されています。
まとめ:Lidlを味方につけて家計にゆとりを
Tescoなどの大手スーパーも便利ですが、Lidl Plusアプリを活用してメイン使いに切り替えるだけで、家計の余裕が変わってきます。
まずはLidl Plusアプリをダウンロードして、クーポンを「Activate」するところから始めてみてください。
※実際の品揃えや価格、セール内容は店舗や時期によって異なる場合があります。

